むげん道中ひとり旅

~むげんの旅路めぐり~

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山の線路 ~明日への余白~:2024年2月4日<日々奇>




更新履歴

2024年 2月 4日 更新
2021年 5月19日 はじまり

●がんばらなくていい
●地球から学ぶ



山の線路

山裾の斜面に張り付いているような線路がある
そこは一定の速度で走行しないと脱線するため強い緊張を強いられる区間である

それを川を挟んだ対岸から眺めながら彼らは言い合った
「よく線路敷設できたな あれ」
「アトラクションにしかみえん」

「地震きたら厳しい」
「土砂崩れのほうが怖いだろ 擁壁すらないぞ」

「トンネル掘るコストけちったな」
「政治ってこんな無茶ぶりするんだ」

「鉄道会社かわいそう」
「乗務員も乗客も命がけ」

「てというかあれ廃線じゃないの?」
「走ってたんだっ」

(2024年2月4日)

受け入れ態勢は本当に万全?

「感染症対策移行を前に医療機関の受け入れ体制を確認した」
「国民に安定した医療サービスが提供される」

現実
「発熱あるなら専用外来に行って」
「対策法変わったじゃないですか」

「だめだめ 専用の医療機関にいってもらわないと
うちにきてもらっちゃ困るよ
「なんで?」

「政府から今後も感染対策するようきっちり言われてるんだから」

なんのための移行なの?

(2023年5月14日)

「タバコ手当を支給しよう」

「タバコ吸って休憩してるのにさらに手当もらえるの?」
「まじかよ おれもタバコ吸うかな」
「いまも不公平なのに信じられない」

「待てよ 内容よく読め
 これ喫煙してるやつらに”▲5000円”のタバコ手当って書いてあるぞ
 タバコ休憩のノーワーク分と健康侵害補償だってさ」

(2023年5月6日)

中央に倣え?

「この道路拡張工事は本当に必要か」
「必要です 交通量は増加傾向にあります」

「コロナ禍で減少して回復してないだろう」
「リニア通ったら増えます」

「リニアの開通見込みも立たないのに」
「どうして増えると言えるんだ?」

増えると予測しているから増えるんです

行政は説得力のないことを平気で言うのが仕事

(2023年5月2日)

閉店して初めて気付く

「駅前にある〇〇 閉店するんだって」
「へえ、駅前なのに・・」

「駅から直結してる大型店だったのにね」
「アクセスしやすいのに競合店も多いから厳しかったのかな・・」

「そうかもね 駅前の目立つところに競合の△△があるから」

「・・・」

「どうしたの?」

「うーん、ずっと考えてるんだけど、〇〇って駅前のどこにあったっけ?

駅前が常に好立地とはかぎらないという話

(2023年4月24日)

顧客情報勝手閲覧の言い訳

「営業目的ではない」
「では なんのために閲覧した?」

誤って見てしまっただけ
「誤ってみれるような状態になっていたと」

「そうだ 本来見れないはずのものが見れる状態になっており、気づかずに閲覧してしまった
営利目的行為ではない」

「なるほど システムを共有していた?」

プログラムミスだ、気づいてすぐにシステム改修し監督局にも報告した」

「同じようなことが他社でも起きているようだが?」
「他社の事情はわかりかねる」

「システム改修ではまたバグやミスもおきかねない、
物理的にシステムを分離すべきでは?
「コスト面で厳しい
運用面で厳格な規定を設け注意していきたい」

「今後同じようなことが起きたら?」

システムの潜在するバグやヒューマンエラーはどれだけ気を付けていても完全に取り除くことは不可能だ

今後の”釈明”も今するんですね

(2023年3月6日)

寝てたら通過していた

「そんな言い訳通用すると思ってるのかっ」
「え・・でも」

「今どきのやつらは非常識なことも平気で言うんだな」
「いや・・そんな・・」

「寝過ごして降りれなかったなんて恥ずかしいことよ 反省しなさい」

取り囲んだ男女に叱責され肩をすぼめていた男は意を決したように顔を上げて言った


「・・寝ていたのは運転士なんですけど」

(2023年2月27日)

いつになったら解消される?

「1時間後には解消されるといったのにまだだめだ」

「2時間後にって変わったのに、今度は3時間後にまた変わったぞ」

「半日過ぎているのにまだか」

「まる一日経ってもだめじゃないか」

「いいかげんにしろよっ」

「わかりました
 ではこう言いましょう

 100年後には解消されるとお約束します

 われわれも”解消”されていると思いますが」

(2023年2月12日)

すごい衝撃波

一瞬何が起きたかわからなかった

建物が揺れ
ガラスは砕け散る
ドアも飛ぶ
壁には亀裂
天井は落下
隣にいた人間も椅子ごとふっ飛んだ

「あれ? 空が見える」

屋根も飛んでいた
あれ以来、隣にいた彼の消息は杳として知れない

(2023年1月29日)

サービスは有料です

レジ係「お箸必要ですか?」
男性客「当たり前だろ」
(以下 レと男に省略)

レ「30円です」
男「馬鹿野郎っ 金取るのか タダだろっ」

レ「タダのものはこの店にありません」
男「ふざけるなっ」

レ「ふざけていません 30円払わないのならお箸はなしでいいですね」
男「タダでよこせっ」

レ「恐喝ですか」
男「要求だ」

レ「代金を支払ってください」
男「箸なんてタダで当たり前だ」

レ「勝手に決めつけないでください 営業妨害ですね」
男「10円でも払いたくないっ」

レ「なしでいいですね」
男「よこせっ」

レ「お金を払ってください」
男「この野郎っ」

男が手を振り上げたそのとき警報のような甲高い音が店内に鳴り響いた

「なっなんだ・・っ」
男は驚いてまわりを見渡す

「お客様とのやり取りは制限時間が決められています

制限時間を超えた場合、有料オプションとなり超過時間にあわせて代金の支払いをお願いします
1分につき1万円です

これは”店内法”で決められております
お客様は拒否することはできません

拒否した場合、最高刑は執行猶予なしの懲役刑です
レジ係ははじめて笑顔で応じた

(2023年1月10日)

ホーム転落事故対策

「すべての駅にホームドア設置を」
「駅員最低ひとり配置を」

「コスト上がるからその分運賃上がるけどいいんだよね?
今の倍以上かかると思ってね」

・・沈黙・・

「駅を減らせ」
「手すりをつけろ」
「すぐに停まれる速度で走れ」

「海外にはホームドア設置してるところどころか扉の開閉も自力なとこが多いのにこの議論必要なの?
 これからもっと厳しくなるのに
 これって鉄道会社潰すための議論?」

(2023年1月6日)

資本主義経済の申し子1

「そろそろ家を引っ越そうと思うの」
「またなの?
ちっとも落ち着かないわね」

「だって、家が狭くて居心地悪いのよ」
「このまえ広い家に引っ越したって言ったじゃない
十分広いでしょ」

「そんなことないわ
もう狭いのよ」
「何言ってるのよ」

「本当よ
今じゃ玄関も廊下も物が増えちゃって大変」

「減らせばいいじゃない」

「だめよ、すぐ増えるの
庭につくった物置ももういっぱい
倉庫借りるか、もっと広いところに引っ越すしかないわ」

「あなたの買い物癖は相変わらずひどいわね」

(2022年12月25日)

この投資は 安全?危険?

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「メリットしか書いてないぞ これ」
「下のほうに消え入りそうなくらい極小のうすい文字で為替変動で損失もって書いてあるよ」

「っていうか なんで国債を外貨建てで買わせる?

「投資家には為替益 売る側には手数料 政府は投資促進のwin-win-winてか」

(2022年11月4日)

「ちかいうちに会わない?」

久しぶりに知人からメールがきた(SNSではない)
ふだんまったくつき合いのないやつだ
たまにメールがきてようやく思い出す程度

しかし今はさまさまな事態が起きている危険な時期(といえる)、
日ごろ疎遠なのに知人面して接近してくるやつにはより注意が必要

「元気?ちかいうちに会わない?」

きた、この手口は聞き覚えがある

「今週中にどう?」

何か買わされるかもしれない

「車出すよ」

何か高いものを買わされる気がする


メールを”寝かせて”いたら翌日またメールがきた

「実は・・」

もう手の内を見せる気らしい

コロナに感染しちゃって



こいつ・・コロナ移すと治るとでも思ったのか?

(2022年8月21日)

わたしは政治屋です(1)

「その対策に効果があるのか」
「間違いなく効果はあります」

「どうしてそう言える?」
「統計が成果を示してくれるでしょう」

「不正だらけのくせに」
「数字はうそをつきません」

「ごまかしてるじゃないか」
「数字はうそをつきませんよ」

「何を言ってるんだっ 二重計上したり改ざんしたのに」

「あなたこそ何を言ってるんです

 数字はうそを言いませんよ
 彼らは我々とはちがうんだから

(2022年8月8日)

医療サービス再開

ひどいやけどで救急車をお願いしたいんです、きてくれますか?」
「はい わかりました」

「本当にっ? 助かった すぐに来てくださいっ」
「ただ注意を先に伝えておきますね」

「・・自動運転車がここにくるとか?」
「いいえ」

人手が足りないから一人とか?」
「いいえ」

無機質なその音声にいよいよ不安が高まる

「・・もしかして・・
 救急車は来てくれるけど治療がまともに受けられないとか・・
 かなり待たされたり・・?」

「それは大丈夫です けがの状態により治療は順番に行われます」

「よかった! じゃあ何に注意するんですか?」

隊員も医療関係者も”すべて感染者”だということくらいです
 もう誰が感染してるかなんて気にしてる余裕もないので

(2022年2月3日)

カウントダウン「調整」

14日間とします」
「少し厳しくないですか?」
「これまで通りで必要な対策と考えております」

対象者急増
「10日に変更します」

さらに急増して学校休校、保育園休園が増加・・
「7日に見直します」

鉄路運行本数削減、医療機関一部受け入れ停止・・
「5日に短縮します」

警察、消防に深刻な人員不足
「3日に・・」

物流停滞、店の棚が空に
「2日で・・」

店舗、銀行 休業激増
「1日・・」

「もう無しでも変わらないでしょ?」

聞く力の圧に
待機期間は0日にしました」

(2022年1月29日)

災禍中の火事

ですっ」

「最近多いですね」

消防車もダメなんですかっ?」
「ご想像の通りです」

「どうしたら・・」
「とりあえず消火してみてください」

「水がありませんっ」

バケツリレーがおすすめです」
「人もバケツも足りません」

「消火器は?」
「ないです」

酸素を遮断すれば火は鎮まります
 大きな布をかけるのも方法のひとつです」

「本気で言ってますかっ?」
「天ぷら火災には有効ですよ」

「天井まで燃え広がってますっ」
そこまで行くと消火は困難ですね

「ああっ隣の家に燃え移りそうですっ」
延焼を防ぐためにはまわりの燃えやすいものをとり壊したほうがいいでしょう

「そんな乱暴なっ」
「昔の火消しはそういうふうに対処しましたよ

 ところであなたはどこにいるのですか?

(2022年1月28日)

医療サービス停止中

「急病人ですっ 早く救急車を」
「感染症蔓延のため救急搬送サービスはただいま停止しております」

「そんな」
「従事者が多数感染しましたので圧倒的に人員不足です」

「すぐに病院に連れて行かないと」

「受け入れてくれる病院関係者も多数感染しており、
 受け入れサービスを停止中です

 なお緊急受付センターも感染症蔓延のため自動音声が対応しております」

(2022年1月27日)

歩いたり声を上げたり 誰でもできる簡単なお仕事ですよ

お仕事内容はいたって簡単

プラカードを持つ
行進する
たまに大きな声を出す
建物の前で座り込む

さらに
警官が排除しにきたらわざと抵抗すると時給upします
動画撮影も時給up対象ですよ

10年20年のベテランもおり丁寧親切にやり方を教えるので安心

デジタル通貨での支給ならさらに5%ボーナス特典もあり

(2022年1月24日)

おいしい揚げポテト~いっぱい食べてね

-S袋100円 M袋150円 L袋200円 B袋300円(お得な税込♪)
LはSの2.2倍 MはSの1.6倍 BはSの3.5倍入ってるよ

「Bちょうだい」
「売り切れだよ」

「じゃあLちょうだい」
「売り切れだよ」

「しかたないな~ Mは?」
「売り切れだよ」

「全部売り切れならそういってよ」
Sはあるよ

「なんでBとかないの?」
「在庫が少ないから小さいSしかいまは売れないんだよ」
「ふーん じゃあSも何個も買えないよね?」

「いや いくつ買ってくれてもいいよ

じゃあB売ってよ

(2022年1月9日)

・・をつける仕事です

「くすぶっているのを見つけるといてもたってもいられないんですよ
 つい身体が動いてしまう」
「それは誰のためですか?」

「うーん、社会のため・・って言っておきます」
苦笑いしながらいう

「ちょっとやりすぎたなと感じることはないですか?」
「いやいやそれはないですよ
 やりすぎても少ししたらみんな飽きて忘れてしまう
 次のものに関心が移ってる」

のど元過ぎればというやつですか?」
「まあそんなところです」
と悪びれることもなく笑った

(2021年12月17日)

〇〇の代表にふさわしいひとは誰だと思いますか?

い「わからない」
ら「見当たらない」
ん「ひとりもいない」

–〇〇の印象は?

い「誰がいるか、どれだけいるかわからない」
ら「ふだんどこにいるの」
ん「よく大勢で一斉に休む、なのに高給取り」

(2021年11月13日)

値上げはするするっと、値下げは・・

あ「原材料費や物流費が高騰、生産地での天候不良による収穫量減少のため、
 約10%値上げします

ね「また値上げか」
あ「上がるばっかり」
げ「上がったら下がらない
 原材料とか下がったら値下げしろ~」

あ「(原材料などの)価格が下がったら“10%増量”で販売しますよ」

(2021年11月8日)

商売だから

こ「エネルギー価格高騰して作物から燃料作ったほうが儲けがでるから
 そっち優先ね」
う「食糧にまわせ」
な「エネルギーと食糧どっちが大切なんだ?」
る「お金(儲け)」

(2021年11月8日)

キスと歯科医の話

「キスのあいさつがコロナ禍で少なくなったという話があるんだけど」
「最初のころはそれを気にしないで、感染が拡大したからだろ」

「キスの話をきくとある歯科医の話思い出すんだ」
「何?」
「その歯科医いわく、口と肛門は同じくらい汚いって」
「ああ」

「キスするのがいやなやつ知ってるけどその話を聞いたのかな」
「そうかも
 あとさ同じくらいじゃなくて口のほうが汚いんじゃなかったっけ?」

(2021年11月7日)

告知–この合格者リストは最終版ではない–

な「どういう意味?」
に「追加で合格者がでるってこと?」
そ「大学試験か?」
れ「どんなしくみだ?」

ご「最終合格者はいつ確定するんだ?」
う「ていうかなんで”最終合格者”で発表しない?」

か「いや待て、その前にこの合格者リスト
 合格者数と合格者リストの名前の数あってないぞ
く「暫定版の合格者リストって信ぴょう性あるのか?」

ふ「これで合格してても取り消されるかもよ」
ご「すごいぬか喜び」
う「特別枠でもあるのか?」
か「だったら調整してから発表しろよ」
く「試験の品格ただ下がりだな」

あ「金で買えないものはないのか」

(2021年11月4日)

通信障害は本当にただのシステムトラブルか

ど「端末こわれた?」
う「SIM異常?」
し「ウイルス?」
た「引き落としできなかった?」

ま「テロかも」
じ「有事か」

こ「会社が倒産したかも
れ「それ意外に怖い」

(2021年10月28日)

カードつくると”お金”あげる

ぜ「クレジットカードのキックバック?」
い「いや社会保障カードつくるともらえるやつ」
き「政府がお金くれるって?」
ん「お金じゃなくて数万円相当のポイントらしい
 消費喚起政策だっていうけどたんなるバラマキだ」

と「ポイント全部使ったらおしまいだよね」
い「ほんと税金のバラマキだ」
う「いやいや中抜きじゃないか
 事業扱いだからさ
 調べるとそのバラマキ事業者に巨額の税金が流れてるかも
 これまでもそうだったし」

な「国民還元にみせかけた”還流政策“ってやつか」
か「申請手順もわざとわかりづらくして手続きさせないようにしてるって」
ぬ「基金の補助金政策と同じだな
 あっちは申請したあと申請者があきらめるまで決済先延ばしにするらしい」
き「この国の政府や役所って終わってるな」

(2021年10月21日)

水道代値上げします

あ「水道管老朽化のため取り換え、保守のため料金値上げします」

ち「いまでも高いのに」
よ「給料安いのに」
つ「生活苦しい」
と「もう少し安くして」

あ「海外に比べれば安いし安全性も高い
  安全は安くない

ま「地震とかのためにもう一本引いたほうがいいんじゃないか」
つ「ハードディスクをもうひとつ増やすとか簡単な話じゃないよ」
て「一から新たな水道管を引くと考えたほうがいい
  その場合料金は最低でも二倍な
よ「そんなの無理 今ですらいろいろ支払いがつらいのに」
ね「忘れちゃいけないのはそれもいずれ老朽化するから

こ「どうすりゃいいんだ~」
う「非常用に貯水槽を各自用意したり雨水ためておくとか」
し「ため池つくったり」
ろ「ため池つくるのはいいけどちゃんと管理しろよ」

あ「ご利用は計画的に

(2021年10月20日)

はずれなしの公約 当たりくじ

毎月1000人に10万円給付
毎月1000人は社会保険料負担ゼロ
毎月1000人は消費税ゼロ
毎月1000人は医療費負担ゼロ
毎月1000人は所得税ゼロ
残りの方にも所得税5%OFFではずれなし

こ「年収高いやつは社保ゼロのほうが10万給付より当たりかも」
う「消費税ゼロって10万使ったとして1万お得かあ
  使わないよ~そんなに」
や「所得税5%OFFって・・収入低いから数百円にしかならない」
く「これって国のくじ引きみたいな?」
か「公正なくじ引きになるか疑問だよな
 上級国民ばかりが当たりくじ引くとかさ」

あ「当選者の発表は税務処理をもって代えさせていただきます

い「全員、所得税5%OFFで済ませる気じゃないの~?」

(2021年10月17日)

エスカレーターは廃止にしよう

あ)「というわけで健康のためにエスカレーターは廃止になりました
  みんな歩けよ」

ま「なにがというわけだよ」
じ「聞いてない」

や「横暴だ」
だ「いやだ」
よ「ひどい」
ね「なければないでいい」

で「そんな」
も「簡単にいうなよ」
ね「だってふだんも動いてないだろ このエスカレーター」

あ「電力不足だから」

う「時事かよ」

(2021年10月11日)

希望のエスカレーター

あ)「みんなの希望を詰め込んだエスカレーターができました
けがや死亡事故に気をつけて使うように
もちろん労災も保険も適用しないよ」

な)「歩いたらすぐに止まった!」
く)「サイレンの音うるさい」
て)「幅せますぎない?」
い)「さっき、(な)が拘束連行されていったので動画投稿しよう」
よ)「これで手すりなしってヤバくない?
  両側何もないし、かがんで乗ったらうまく降りれないよ、わ~っ!」

-事故発生、ゆっくり停止-

あ)「けが人が出たから当日の運行はとりやめな」
い)「苦情出るだろ」
あ)「出る前にやめてるから問題なし
う)「ほんと役所仕事だな」

あ)「それがなにか?

(2021年10月9日)

エスカレーター事故防止対策を検討するだけしよう

あ)「司会進行はめんどくさくて誰もやりたがらないのでしかたなくやらされることになった(あ)が担当します」

い)「遅れてきたお前が悪い」
う)「いなくてもいいんじゃない?」

あ)「エスカレーターの上歩いてぶつかったり転倒したり転落したりする事故増えてる
どうしたらいい?」

な)「誰かが歩いたら強制停止させればいい」
く)「警報鳴らすとか」
て)「ひとりしか乗れない幅にしたら?」
い)「歩いたら拘束で」
よ)「手すりなしにすれば?かがんで乗るとか」
ね)「なくせばよくない?」

あ)「じゃあなくすことに決定

そ)「これは“なくすありき”じゃないか?」
う)「役所仕事かよ?」

議場 紛糾

あ)「そうだけど それがなにか?

(2021年9月23日)

水小地獄(1) 帰ってきた秋雨前線

2021年8月中旬に異例の日本襲来をした秋雨前線が9月に入りちゃんと戻ってきた

早速、一時冠水するほどの極地豪雨
交通機関も運転見合わせ相次ぎ混乱

もともと道路は冠水しやすい低い地域なのだが近隣の駐車場はもはや
その部分だけを撮影したら釣り堀があるんだなと思うだろう

海外のようにワニが泳いでないのが幸いか
いまのところ・・

(2021年9月5日)

熱小地獄(6) その果て

昼間は電子レンジの中
夜は乾燥機の中

表面(皮膚)温度こそ測っても変わらないが中身はきっと煮えてる

(2021年9月4日)

熱小地獄(5) 入れられているのは乾燥機じゃない

何年か前は乾燥機に入れられた感じと思っていたがじりじり焼かれるような暑さに命の危険も感じるようになった

電子レンジのなかに入れられた気分がする
そう思うようになった

「”マイクロ波兵器“が得意な好戦的な国もいるしな」

陰謀論とまでいわないが地表は気づかぬ間に”電子レンジ”のような状態になっているのかもしれない

(2021年9月2日)

災害頻発期の家の買い方?

「川のそばとか山の近くとかは危険だけど高台とか条件のいいところは高いからな」
「こういうときは賃貸のほうがいいと思うけど持ち家人気は衰えないね」

「マンションの高層階とかならいいかな」
「電気止まるとエレベーターや水道も使えないかも」

「川のそばと山や崖の近くを避けてあとは妥協するしかないかな・・」

災害が起きると割り切って中古買うのもありじゃない」

「10年に一度どころか100年、1000年に一度が毎年のように起きるならそうしたほうがいいかもしれないな」
とため息交じりにつぶやいた

(2021年8月20日)

そういえば上だった

目的地に向かうには坂を上る必要がある
勾配はきつい
標高差を調べてみると坂の下の自宅付近と坂の上で9m以上あることを今さら知った
(もっと早く気づけよ)

あるとき坂の下の交差点が大雨であっさり冠水した
その様子はまるで巨大な池だった、さもなくば沼だ

絶望したまま家路に
暗がりでマンホールの位置も思い出せないままこわごわと閉じた傘を水中にいれ確かめるように歩く(マンホールの蓋開いてたら手遅れだが)
波立つ黒い水

家にたどり着くともちろん浸水していた
自転車は倒れいろいろなものが浮いている

救いは雨が小康状態になりつつあったこと
ゆっくりとだが水は引いていった

家の周辺はもともと水が出やすい地域
子供のころから冠水にも浸水にもある程度慣れてはいるが久しぶりの浸水はやはり怖いし深刻だ

ただそのときももっと怖い事実に気づいていなかった



それは日常見慣れているのに
いや見慣れ過ぎていたため完全に見落としていた



坂の上の川“を。

「越水か氾濫したら一階は絶対水没するな
しかも急な坂だから浸水も一気呵成(?)
一週間くらいは水責めか、いや一か月かも・・」

自分の家をふくめて一体どれだけの世帯が坂の下にあるのか

究極の対処法はすべて一階分かさ上げするかマンションにするしかない
“一階”に住まないことだ

なぜ川が上にあるのか
下に付け替えることもできたはず
どんな事情があったのか
それはわからない
(調べてもいない、調べてわかるかもなぞだ)

(2021年8月17日)

越水したらあっという間

冠水は徐々に
やがて浸水をはじめ

川が越水したら一気に水は押し寄せてくる
氾濫すれば一階はすぐに水没する

してからではなにもかも遅い
直前でも遅い
それよりもっと前に行動をしなければいけない

(2021年8月15日)

熱小地獄(4) 進化論

夏の暑さが怖くなり毎年、今年の夏は超えられるのかと思うようになってきた
さらに年齢を重ねたら危機感はもっと強まり夏を迎える前に遺書(の更新)が必要になるだろう

まだ40度が常態化していないのが救いだ
徐々に慣れて行ければ40度も耐えられるかと思ったが年齢の問題を忘れていた

体温を超える38度はやはり厳しい
こうなると体温もそれに合わせて”進化”するしかないのかもしれない

(2021年8月13日)

熱小地獄(3) 強くなる夏

7月下旬から8月上旬が暑さの頂点という認識が不足していたころ(知ったのは最近だ)
屋内の気温が38度まで上がり意識朦朧の日々が続いた
風通しが悪く猫たちも避難場所を探して姿が見当たらない
北海道民がエアコン無しで悲鳴を上げているというが本州にもエアコン無しで耐えている人間はいる(それなりに)
夜は涼しい場所を探しても31度を下回らず
猛暑という言葉もかわいいと思うようになった

(2021年8月12日)

熱小地獄(2) まだまだかわいい思い出の夏

日当たりのいい場所は屋内でも締め切っていると50度以上になる
気象庁の観測地点は場所に絶対問題がある(日当たりのいい場所に設置すべきたろう、いい加減改善してほしいものだ)

止まらない汗をぬぐうのも面倒でそのまま掃除を続けた
それでもまだましだった
それは少し我慢すれば”解放”されるからだ

このころには屋外作業中に熱中症で死亡という報道もあったが屋内での危険性はまだ認識されてなかった

(2021年8月9日)

熱小地獄(1) 思い出の夏はかわいかった

陽炎がゆらめく炎天下の道を重い足取りで歩く
目標地点はまだ先

照りつける太陽
アスファルトが熱を帯びて増幅装置と化す

「く~ まるで乾燥機に入れられてるみたいだ」
うめくように声を絞り出した

それはある暑い夏の話・・

しかしその思い出はとてもかわいかったと”今は”思える

(2021年8月8日)

隣り合わせの危険たち~公園にて~

一緒に遊んだ仲間たち
ブランコ、滑り台、シーソー、タイヤ、ジャングルジム
グローブジャングル、箱型ブランコ、鉄棒・・

高いところから飛び降りたり、不安定な高い場所を歩いたり
グローブジャングルや箱型ブランコを壊れそうなくらい力づくで遊び倒したり

滑り台のローラー部分に手をはさんだり、擦ったり、降り口で派手に転んだり
ブランコから飛び降りたり、シーソーでバランスとったり・・

公園という箱のなか、あらゆる危険なことをして何度もケガして運よく生き延びたのが今の大人・・(全員とは言わないが)

今や危険だからといろいろ撤去され、老朽化した遊具も消え、公園のなかは広場とかわらない状態になっているところも

奨励されない遊びも多いがそれによって危険も学んだ
何が危険で何をすることで「死ぬかも」と思うか
親たちもある程度は子供のやりたいことをさせた
子供たちはやりたいことをやった
遊んでケガするのも当たり前だった

安全が確保された空間でしか遊んだことがないと危険認識の感覚は衰える

本当は危険はいつも隣り合わせにあるという事実を見失っているのは子供だけではない

(2021年8月1日)

「具合が悪いんです」

「熱は」
「微熱です」

「咳とかは?」
「たまに」

「呼吸が苦しくなるとか?」
「時々」

「ほかにどんな症状がある?」
「とてもつらいときがあります」

「どんなときに?」

「たとえば、やりたくない仕事やらされたり、まわりから非難されたりネットで中傷されたりするととても胸が苦しくなります」

「中傷ってどんな?」

「仕事選んでるとか自分勝手とか被害者面してるとかいろいろ言われるんです」

「それ 中傷じゃなくて事実じゃない?

「調子が悪いっていったのにインタビューに応じてるとか笑顔で投稿してるとかおかしいって言われるんですよ がんばってるのにひどいと思いません?」

「無理してるならやめればいいでしょ?」

「無理なんてしてませんよ インタビューや取材もこちらの要望に応じてくれたものしか一切受けないし、投稿もしたいからしてるんです」

「じゃあ何がつらいの?」
「中傷されることです」

「仕事の選り好みしたりするのを批判されてるだけでしょ
やりたい仕事だけやって、したくない仕事はやだと言ってれば普通批判されるよ
それに調子が悪いって言ったときに笑って投稿してるの?

「だって・・好きなことをやるときだけは気分がいいから

(2021年7月24日)

祭典期間中は国民にアメとムチ

「祭典期間中の感染症対策で国民ひとりひとりにお金くれるって

条件は外出しないこと
食品と日用品の買い物と病院と銀行以外はダメ
仕事は在宅勤務だけ
違反したら罰金刑でくれるお金の10倍払えって」

「そこまでしてやりたい?」
お金儲けのためにお金ばらまくってか」

「祭典の客は歓迎して国民は家に閉じ込めて対策ばっちり?」

祭典に国が乗っ取られたようなもんだな」

(2021年7月10日)

親切な役所

「〇〇市△△保険係のxxといいます、
介護保険料の還付金が2万円ほどあるので、ATMに行ってください」

「なんで?」

「銀行の窓口でも手続きはできますが、窓口だといろいろ手続きがあり面倒なので。ATMだと、簡単な手続きですぐに還付を受けることが出来ます」

「還付金あるならまず通知がくるでしょ?
電話じゃなくて」

「通知はすでにお送りしてますよ おそらくご覧になってないですよね?
期日が明日までですが手続きをされてない方にこうやって電話連絡しているのです
明日までに手続きしないと還付金は払われません」

「なんで?
返してくれるお金でしょ?」

「そうです 明日までに手続きをしないととても面倒な手続きが必要になるのです、とても時間がかかります
ATMに行けばすぐに手続きがすみ還付金が払われます」

「でも役所って税金はしつこいぐらい取り立てるけど返すときはいつもとてつもなく遅いよね? 返す気がないくらい
こっちが請求しなければ返さないのが役所だよね?
なんでそんなに親切なの?
役所なのに

「これまで至らないことはあったと思いますが改善すべきところは改善していきます
還付金もきちんとお返ししたいのでキャッシュカードを持ってお近くのATMに行ってください」

「やっぱりあなた役所の人間じゃないわ
役所の人間はそんなに親切じゃないわよ
いつもわたしたちを見下しているし扱いも適当
ミスしても平然としているし

あなた絶対にせものね!



~教訓~
役所がふだん親切でないことをきちんと覚えていればこの手の詐欺にはひっかからない

(2021年7月2日)

祭典期間中につき”戒厳令”

「政府から仕事は家でやれといわれた
通勤もするなって」

「外に出るなってこと?」

「関係者と観客以外は外出するなって
観客もまっすぐ行って帰らないと捕まるらしい

「国民は家に閉じこもってろって
これって実質の外出禁止令ってやつか」

「会場では酒が飲めてもほかでは飲めないってさ」

この国 そんなにヤバいことになってんの?

(2021年6月22日)

ひとり飲み屋

飲食店や百貨店、映画館などへ政府から無差別攻撃が続くコロナの世
いかがお過ごし?

売り上げの少ない店はもらえる協力金でコロナバブルに浮かれたり
正直者がバカを見たりする現実

うちの店はひとり飲み専用

アルコール消毒と検温はちゃんとやる

会話しない
カウンターは立ち飲み
椅子席もあり
適度な距離と仕切り板で孤独満喫
スマホしたり物思いにふけったり読書したり
まわりに迷惑をかけないならなにしてもいい

会計は前金制
もちろん無銭飲食防止のため
最近確信犯が多くてテロ級の迷惑

繁盛してるとはいわないけどそこそこ入ってるほう

グラスやお皿を片付けるのは客の役目
セルフサービスというやつ

たまに勘違いした人間がきて騒ぐけど
そいつは客じゃないから
遠慮なく追い出す

夜0時まで営業してる

見回りとかうるさくないかって?
隠れ家的な場所にあるから大丈夫
夜はさらに人目につかなくなるから
たまに客がうちの店を見つけられずに通り過ぎるくらいよ

(2021年5月19日)

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