IT企業は金融まで囲い始めた ~[独章]~ :2023年5月14日<回奇抄>
更新履歴
2023年 5月14日 更新
2022年11月 4日 はじまり
いよいよIT企業は金融まで囲い始めた
「金融事業で資金集められるなら株式も社債もいらんな」
「ブランド化して利用者を囲い込んでるから信頼もあるだろう」
「”依存”もあるしな
・・やってることはあの独裁国のIT企業の金融事業と変わらんような気がするけど」
「預金利率も好きにできるなら金融屋より自由度高くてやりやすい」
「金融機関の規格外なら影の金融と変わらないよな?
あの独裁国とちがうのは規制強化される前に一度大ゴケすることだろ」
(2023年5月14日)
国債の格付け
「各国の国債が金利上げで価格下げてるな~」
「・・」
「金利上げると国債安くなるならうちも金利上げて国債発行するか」
「そういうしくみじゃないだろう
それに格付けすらされない国債を誰が買うんだ」
「格付け会社の不当な扱いには断固抗議すべきだ」
「その前に
うちが国債を発行できるかどうかからだ」
(2023年5月6日)
予算ないからね問答
「柵の土台が腐ってるのに気づかず転落死した」
「なんで柵設置したのか
柵がなければ起きなかった
それに柵はあくまで向こうに行くなという標識にすぎない
触ったり、まして身体を預けたり、寄りかかるために使用するものではない
危険告知のための柵なら50センチくらいの高さで十分
その分費用も削減できる」
「手すりも橋げたも腐って壊れている通行止めの橋を無理に渡って橋ごと落下した」
「壊す手間が省けたな」
「なぜ補修しないという声多数」
「そんな金あるわけないだろう
だいたい言ってるやつら税金まったく納めてないじゃないか
どの口が言ってるんだ
連れてこい、刑務所はまだ空きがある」
「少ない予算から最優先で主要道の一部だけ補修しようとしたが資材と機材と人件費高騰でとん挫」
「侵攻戦争しているやつが悪い
業者の一部は動員されているんじゃなかったか?
これだから二重国籍は・・
しかも生きて帰ってくるかもわからない」
「人命を守れという声がある」
「無い袖は振れん
どこかの国のように借金で汚職している国とはちがう
それに戦争してる国はとっくに人命放棄してるだろうが
批判してるやつらはまず口より金を出せ
ついでに資材と人手と機材ももってこい」
「ここでは緊急・優先の補修箇所が150か所以上ある
今後どうするつもりか?」
「そうでないものはその10倍以上ある
補修箇所には、危険度に応じて赤や黄色、ピンクのテープつけておけばいいだろう
山道の目印と同じように」
「テープだらけになる」
「テープで町おこししているのかなと勘違いするやつらもいて観光資源になるかもしれない
そういうやつらは自分たちも勝手にテープつけていくだろうからますます増えるだけのことだ
テープをつける手間も省けるな」
(2023年5月2日)
あの国に”訪問する”ともらえるぞ
「新興国なら経済支援、先進国なら主要企業が巨大受注もらえる
あと貿易品枠拡大な」
「経済支援で高速道路を造らせたら借金のカタに経営権100年持っていかれるぞ」
「その前に壊れないか?
確か完成前に崩落した話あったよな
またつくるからいいといってたが」
「ついでにリトルタウンの特殊経済圏つくられて違法警察署も設置される」
「カネもモノもヒトも企業もフルセットでくるから受入国の経済に潤いがあるのかどうか」
「受注できるものがあっても技術提供の強要セットだ」
「貿易となると、輸入するほうが多そうだから赤字が増えそう」
「決済通貨もごり押しだしな」
「・・訪問しても恩恵がないじゃないか」
(2023年4月24日)
あの国を”支持する”と資源がもらえるぞ
「石油とか食料とかもらえるのか」
「そのかわり、敵対する国々からの支援がなくなるぞ」
「露骨に支持しなければいいのだろう?」
「お前にそれがうまくやれるのか?」
「それはお前らに任せる 外交とはそういうものだろう
力のない国はもらえるものもらってうまく立ち回らないとやっていけないからな」
(2023年4月24日)
増税しません
ひときわ大きな歓声が上がる
「そのかわり”ほぼ自助”でよろしく」
(2023年1月29日)
少し熱っぽいんだけど
「祝賀会に出席したほうがいいか?」
「出なくていい、体調の悪い奴が出てきてもまわりの手を煩わせるだけだ」
「お前らが面倒だから出るなというわけだよな」
「当然だ、
もし感染症ならほかのやつらにうつって業務が停滞するかもしれないだろう
テロ行為だ」
「そこまでいうか」
「無理を押して出てきて美談になると思うのは本人の勘違いだ
メディアに演出させてもSNSでは徹底的に叩かれる」
「そーいうときメディアは感動の声しか記事に書かないよな」
「その陰に99%以上の批判がある」
「いい声だけを拾い集めてくるのはもはや玄人の技だな
いや待て、メディアってインタビューの質問の答えを用意しているって話もあったな」
「聞く力はきちんと持てということだ」
(2023年1月15日)
爆発物の手土産
「隣国を表敬訪問して帰国したやつが受け取った贈り物に爆発物があった」
机の上に差し出した一枚の紙
それに目を落としながら
「被害は?」
「ない 検知して対応済みだ」
「やり方が荒っぽいな」
「小型で性能を少し上げただけの改良品だ」
「そんなものを贈るとはなめられたものだな」
「交渉に進展がないのが気に入らないんだろう」
「・・」
「どうする?」
「こんなやり方は納得できない」
唇をゆがめた
「それで?」
「もっと性能のいいもの贈れと要求しろっ
なにが”サンプル在中“だ
在庫一掃セールの間違いだろうが」
“サンプル在中”と書かれた紙を平手で叩いて声を上げた
「値引き要求に対するあてつけじゃないか」
(2023年1月6日)
規定違反も気にするな
「たった3メートル」?
「もう造っちゃったんだからいいじゃん」
「規制緩和すればいいじゃん」
「大した問題じゃないじゃん」
「メリットのほうが多いんだからごちゃごちゃいうな」
ならば
コース短くしちゃって大会新記録更新も
「もう走っちゃったからいいじゃん」
「大会新も出たんだし」
排ガス検査不適切も
「もう売っちゃったからいいじゃん」
「これが原因で事故が起きるわけでもないし」
合否判定ミスも
「もう結果発表しちゃったからいいじゃん」
「・・でいいよな?
自分たちで規定も規則も踏みにじって捻じ曲げるなら
自分たちに都合の悪い選挙はすべて不正だと言い張っている人間たちと同じだ
手続きも順序も無視する無法治国家万歳♪」
(2022年11月23日)
出席することに異議あり
「内政大変だから国際環境会議は欠席するっていってたのに」
「国内の批判が多かったから変えたらしい」
「てっきり存在感が薄いからかと思った
新政権発足のあと報道も少ないよな」
「あっちもお前に言われたくないだろうが
国際発言力の低下を危ぶむ声も出ていたからな」
「出席しても実現しなさそうな目標連呼と、先進国と新興国の非難の応酬だろ
今なら侵攻戦争も議題か
外ではテロ化した団体が絵にトマトやポテト投げてるし」
「気象変動は世界の問題だからな」
「各国が世界から一か所に集まることも議題にしたほうがよくない?
ほとんど炭素排出しながら来るんだろ?
あの国が主催したときも都市間飛行機で移動して批判されてたよな」
(2022年11月7日)
小麦粉が届かない
「なんで小麦粉こないの?」
「侵攻戦争の影響」
「だけど海上ルートは人道上、一部輸出再開したんだろ?」
「テロ攻撃受けたからとゴネてる国がいる」
「これまでにいくらか輸出してるよな?それはどこいった?」
「金回りのいい国に行ったらしい」
「途上国の食糧危機のための再開だったよな?」
「ガス危機のとき、倍以上の金額提示して積荷の行先がいきなり変更になったのと同じ原理だろう」
(2022年11月4日)